リーガルクエスト会社法&刑法各論
最近創刊されたリーガルクエスト(略称リークエ)ですが、受験対策として、知識をおさらいするために使ってみました。それぞれ一回しか読んでませんが。
- 作者: 伊藤靖史,田中亘,松井秀征,大杉謙一
- 出版社/メーカー: 有斐閣
- 発売日: 2009/04/10
- メディア: 単行本
- 購入: 4人 クリック: 49回
- この商品を含むブログ (22件) を見る
- 作者: 今井猛嘉,小林憲太郎,島田聡一郎,橋爪隆
- 出版社/メーカー: 有斐閣
- 発売日: 2007/04/06
- メディア: 単行本
- クリック: 13回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
というのも、はっきり言ってしまうと、小林先生の記述が教科書という感じでなく、しかも文章も決してわかりやすいとは言えない。他の先生方のはすらすら読め、特に橋爪先生の担当された部分は神がかっていたけれども、小林先生の箇所は、時々止まってしまった。私が刑法嫌いなのでその実力がどうかはおいておくとしても、少なくとも初習者ではない*1はずだから、その自分が読み進めるにあたって時々頭を悩ますというのは、記述がわかりにくいのではないかという気がします。これって要するに「俺が読めないんだから記述がわかりにくいに違いない」ってことなので、書いてても気持ち悪いんですが、そう思ってしまいます*2。
それ以外の箇所はおおむね読みやすく、通説判例及び反対説を綺麗にまとめてくださってて、刑法の教科書特有のうざったい教科書引用*3がなく、その一方で最近の説も重要なものは載せてくださっているよう*4なので、バランスが取れています。
とはいえ、上の難点と、結局四百ページ余りになっていることからすれば、西田先生か山口先生の各論の読みやすい方を読めばいいんじゃないかという気がしました。個人的には西田先生がお薦めですが、東大ではやはり西田先生が退官されたからか、圧倒的に山口先生(一冊版も含む)を使っている人が多いようです。
169988