偉大なるFACEBOOKと昔話

フェイスブック、最近日本でもだいぶ普及しているようですが、僕自身はだいぶ前に登録していました。とはいえ、家で使うと時間帯の問題なのかなんだかわかりませんけれども、やたら重いのでほったらかしにしていたんですが、大学では軽いのでたまに見ていたところ、中国での同期を大量に発見してしまったんですね。

中国の同期、と言うのは、僕が北京にいたころ通っていた小学校のうちの二つ目の芳草地小学という学校の同期のことなんですけれど、そこは中国人の学校でありながら、大使館が周囲にあるという立地のためか、外国人クラスというのを各学年一クラス設けていました。学校敷地内には、中国人の校舎とは別に外国人専用の校舎があり、そこで一年生から六年生までが学んでいまして、外国人に対応するため、学年(ホームルームクラス)は国語(もちろん中国語)のクラスで決められ、数学は実力に応じたクラスとされていました。なので、編入時僕はホームルームクラスが四年、数学が五年、英語が二年でした。また、学費も中国人と違って高く、給食も色んな国籍の学生がいることから口に合わないだろうということでありませんでした。あとは、イベントの度に見世物のように使われたりと言うこともありました笑。

僕は最初の学校は入った時点で中国語が一言もできなかったため、一年留年と言う形で、日本で三年生の頃に二年生に編入*1し、一年半後転校して芳草地小学の四年生に転入、五年生に上がる頃に飛び級して六年生に入りました。

クラスメイトの国籍は、多い順で言うと、韓国、台湾*2、モンゴル、香港、北朝鮮、カナダという感じで、他にはオーストラリア、フィリピン、ルーマニアケニアアルバニア等。アメリカや日本のような学校を自前で持っている国以外の学生が必然的に多くなります。日本人は日本人学校に通うため、ハーフでない日本人は自分と弟くらいでした。

こうやって文章で書くとあまりピンと来られないかたが多いかとは思いますが、実際、担任は中国人の先生で、それ以外は多国籍軍、共通語は中国語で、たまに韓国語・英語というのはなかなか珍しい風景でしょう。白人とアジア人と黒人が三人で中国語でしゃべっているわけですから。

僕が仲が良かったのは、絵心のあるフィリピン人、カナダ国籍でホッケー好きの中国人、イケメンの韓国人、家が富豪の香港人、女子なのに足がめっちゃ速くて髪が編み編みのケニア人、あと筋トレ好きの北朝鮮人。っていうか国籍は実際付き合う上でどうでもいいんですけど。特にフィリピンの友人とは親しくさせてもらっていて、彼の家に遊びに行ったり、自宅に招いたり。また、北朝鮮人は名前からし北朝鮮!って感じの名前で、凄くまっすぐな奴でしたが、気が合って仲良くしていました。さすがに自宅(北朝鮮大使館)には遊びに行きませんでしたがwwwその一方、一部の韓国人は「日本鬼子」と言ってくるので嫌いでした。

これらは僕の中でもうとうに遠い過去のよき思い出となっていたのですが、フェイスブックを通して15年の時をふっ飛ばすかのように現実に戻ってきたという話です。きっかけは、上のフィリピン人の友人でした。彼がアップしている写真の中に小学校の卒業写真があり、そこから同じクラスの友人に飛んだんですね。もう、15年の歳月というのは衝撃でした。僕が飛び級したり、向こうが留年したりということがあったので、大体みんな僕より二歳くらい上なのですが、もう、ブガレスト大学卒業した白人の小太りの子供抱いたおばちゃんになっていたり、ニューヨークでモデルやってたり、ハーバードにいたり、日本の筑波大の院にいたり、カナダでピアニストになっていたりと、なんというかカオス。
とりあえず「同窓会やるよ!場所はニューヨークか或いはみんなの都合がいいところね!」って衝撃だったwww(New york city. or any where with the most people.)

なんというか、去年中国を放浪しはしたものの、最近ずっとドメスティックだったので、多国籍軍が解散するとそれぞれ別の国に行くのは当たり前にもかかわらず、同期が文字通り世界中で活躍しているのになんとなく感動。
そして、自分が「帰国子女」なんだなあということをほぼ初めて実感。帰国子女といえば、なんか外国人の友人がたくさんいて、場面によっては恐ろしく正確な外国語を操る、という印象で(超偏見であるのは言うまでもない)、自分とは縁がないと思っていたのだけど、今日その認識を改めました。

そして、いまや同期の共通語は英語になってしまったので、これからはフェイスブックでガチで英語をトレーニングしようと思います…さっきもフィリピン人の友人とチャットしてて、こっちのレスが遅いため向こうが落ちてしまったw

*1:どうでもいい話ではあるが、中国の新学期は九月からなので、紛らわしい

*2:こういうところでは海外扱い…