司法試験合格発表

昨日は司法試験の最終合格発表だったのですが、おかげさまで合格をいただくことができました。個人的な感想としては、薄氷、といった感じでしょうか。正直なところ、嬉しいというより安心したという思いの方が強いです。

いずれにせよ、叱咤激励してくださった先輩方、ともに勉強した同期、色々お付き合いいただいた後輩、会うたびに刺激を与えてくれる社会人の友人たち、いろんな方に散々お世話になってここまでやっとたどり着きました。

今になって法律家向いてるのかとか、将来的に何がやりたいのかとか色々悩むこともあるのですが、よっぽど気が変わらない限り、これから一年司法修習に入り、その後再来年くらいから東京の企業法務メインの大手事務所で働くことになるかと思います。法律家というか弁護士というのはサービス業であって、プレイヤーを手助けする道具でしかなく、至高な価値を持っていると思われがちな法律なんて所詮人間社会をうまく回すための道具でしかないというのが僕の認識です。それでも、法律の使い道は法律家によって選択されるものであって、選択によって善し悪しが決まるもの、そしてまた、その辺りを考えさせる機会を学生に与えずに丸投げしてしまっているのがロースクール教育の最大の欠陥だと思いますが、そこを突き詰め自分の理想像を掴むところくらいまではまずはやってみたいと思っています。

とりあえず、これで今後の予定が建てられるのでありがたいです。

最後に、実は発表の前日、東京にいても落ち着かないということで、勉強会を共にした友人二人と朝から日帰り旅行をし、夜は終電までだらだらしてました。明日はどうなるかわからないということで、最後に池袋で解散する際にはグッドラックと言葉を交わすという、通常では臭くてできないようなことをも平然とできるような状態だったのですが、幸運にも友人二人に自分の全員が合格していました。彼らなしには僕の合格はなかったと断言できますが、そんな二人と一緒に合格できたのは、本当に自分が合格したことよりも嬉しかったです。一方で、当たり前ですけれども試験ですから、親友何人かが失敗しました。彼らと一緒に修習ができないのは寂しいことですけれども、どうせ進む先は同じ業界だし、自分も一度ロー入試で留年して思ったものでしたが、ここまで来たら是非もなしと言うしかないのでしょう…

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