弁護士の就活関連記事&ツイートまとめ

おかげさまで修習も第三クールまで終わりまして、書きたいことも沢山あるのですが、なかなか時間が取れなかったりするわけです。
で、タイトルですが、司法試験が終わってから、何かと就活の話を聞かれて答えたりしたことを、適宜ツイートするという感じになっていましたから、それをまとめようという完全に手抜き更新。有益な情報が多少はある、かもしれない。
なお
私の就職活動の話:http://d.hatena.ne.jp/he_knows_my_name/20110807/1312696098
弁護士の就活の話:http://d.hatena.ne.jp/he_knows_my_name/20120318/1332054395

<はじめに>
司法試験終わった方、お疲れ様です。偉そうに一つアドバイスするなら、供給過多の弁護士業界における就活事情はとても厳しいので、明日から手当たり次第説明会や事務所訪問に応募してください。東大で成績が一桁とかいう一部を除き、厳しい戦いになるという事実を認識しましょう。

<内定を取る要領>
事務所の内定取るのは恋愛と同じ要領だと強く主張したい。最初はインパクトを与え、次に堅実さを見せ、最後にそれを調和した自分を見せる感じ。その際に求められるコミュニケーション能力というのは、一方的に話す能力ではなく、相手と会話のキャッチボールをする能力。これを勘違いしている、或いはついつい話しまくってしまう人は自分含め多い。

<「大事務所」の内定をもらうための要素>
大事務所の内定もらうための要素は、重視されるのが、成績(ローや択一)、英語(ただし帰国子女レベル)、キャラの順という印象。成績よくてキャラが普通なら採られる感じ。逆に、成績悪いとまず訪問が無理で、訪問出来たならキャラ勝負になる。また、成績良くてもキャラがよろしくないと採られない。大事務所とか雑な議論ですが、要するに成績はもうどうしようもないから、全力でES書くしかないとそういう話。誤字脱字や、宛先の事務所や先生のお名前間違いは決してしない。内容は他人に見てもらう。自分は、最初にA4で8枚書いて、他人に見てもらった。それ以降は事務所に合わせて適宜使用。

<成績で戦えない人がキャラ採用をされるためには>
キャラ採用してもらった自分がしたこととして、最初の面接で山城跡の話を数分。奇をてらいすぎないようなフォローが必ず必要になる、リスクのある作戦だけど、インパクトはあったみたい。そこまでは必要ないけども、「持ちネタ」は必要。

<就活の基本>
就活では、周りがしたナイスな質問を、以後自分が流用するのは基本!
アットリーガルとかではもう今年の司法試験受験者の募集を始めた事務所の情報が回っているので、受験生は極力早めにチェックを!就活最強の武器は「募集開始から極力早く申し込む」ことですよ!

<就活後思うこと>
あと、就活から一年経って思うのは、もっと多くの事務所を見に行くべきだったということ。見に行ってないわーと思うのはいいけど、見に行かずにないわーはないわー。

<ES関係>
就活のESは自分なりのフォーマット作って、適宜提出先に合わせて提出するものなんで、2、3ヶ所くらいの事務所に送ると慣れてくる。早めに慣れるのが大事。精神的にも、最初のうちはES出すのは結構負担なんで、早く慣れるのが吉。
ESはやっぱ大事。面接に呼んでもらえないと始まらないわけなんで、会って突っ込みを入れたいと思ってもらえるようなパンチの効いたESを出すことが必要。また、面接が苦手な人は、綺麗にまとめるけど、パンチが効いてなくて、突っ込みどころがない感じになっている人が多い印象はある。面接官の気持ちになればわかると思うんだけど、回答を綺麗にまとめられると具体性がなくて突っ込みどころに困るだろうし、別に社交辞令を聞くために面接しているわけではないので、通り一遍のことを言うことにはほとんど意味はないだろう。自分の頭で練った個性のある回答をしないと。

<面接について>
面接のコツはとか聞かれるけど、面接での質問に答えるアドリブ力は、普段から専攻分野に限らず色んな事を考えたり、自分(の能力)を見つめたりすることで鍛えられるものだから、コツとかないよね。強いて言うなら、喋る前にある程度喋ること整理して喋れというくらいかなあと。法学というのは、社会の事象を網羅的に説明しようという大きな企てなので、ちゃんとやってれば専攻分野に限らず色んな事を考える機会に満ちてるんじゃないかなあと某優秀な後輩のSNSでの投稿を見て思ったり。

昨日とある後輩に面接のコツとして伝えたのが、予期しなかったアドリブ質問の対策は、まず聞かれてすぐ答えるのではなく、20秒ほど考える。その間、まずは質問に対する答えを出し、次に、その理由を三つ考える。そこに言う答え、理由は抽象的な一言程度のものでいい。あとは話しながら膨らます。つまり、一言で言うと、考えずに喋るのも、考えすぎて喋るのもだめ。前者では喋りが迷走するし、後者では時間が掛かりすぎる上、話してる途中で考えた中身を忘れがち。

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