中国の微博でミャンマー事情が話題に

ミャンマーのThein Sein大統領が、アウンサンスーチー氏を選挙で選ばれたならば大統領として受け入れると述べたことが、中国の微博で話題になっているようです。

最初何でこんなにミャンマーが話題になってるんだろうかと思ってBCC探したらありました。

Burma's Thein Sein: 'Aung San Suu Kyi could be president'
30 September 2012 Last updated at 02:52 GMT

Burmese leader Thein Sein has told the BBC he would accept Aung San Suu Kyi as president if the people vote for her in the next election in 2015.

Speaking to the BBC's Hardtalk programme, he insisted that the will of the people would be respected whoever they chose in an election due in 2015.

He also reiterated his commitment to the country's reform programme, and said he and Ms Suu Kyi were working together.

Thein Sein, a former leader of the military junta that ruled Burma for decades, has overseen a dramatic shift towards a civilian-led government.
引用元:http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-19776164

で、中国でこれがどう捉えられているかというと、たとえば、

缅甸变了,全世界都把目光聚焦于昂山素季。其实最大的功臣应该是军人出身的现任总统吴登盛。正是他释放政治犯、允许流亡者归国、解除境外网站封锁和新闻审查,日前他更表示如果该国人民投票选择昂山素季担任总统,他将全力支持。缅甸的变革带给我们的启示是:中国不缺昂山素季,缺的是吴登盛!

【 缅甸小国出了个蒋经国 】吴登盛曾是统治缅甸数十年的军政府领导人。他任总统后,开放党禁报禁,推动缅甸完成了从军政府向文官政府、从独裁统治向民主政治的双重转变。他公开祝贺反对党领袖获颁美国国会金质奖章,表示会接受昂山素季当总统。历史常因一个人而改变,吴登盛就是这样一个改变历史的人。


といったように、おおっぴらには言わないものの、中国に準えているような雰囲気の投稿も。
一つ目は、Thein Sein氏がミャンマーの変化の最大の功労者であり、中国に足りないのはスーチーではなく、Thein Seinであると述べています。また、二つ目は、ミャンマーという小国が蒋経国*1を出し、彼は歴史を変えた人物だと述べています。

これに対して、中国の社会統制を正当化するのによく現地でも言われる「中国は大き過ぎる」という論理で、これらは台湾やミャンマーのような小さい国だからできるのだと反論する投稿がされ、更にそれに対して、アメリカは民主主義ではないかと再反論がされたりといったことも起きています。

上のBBCの動画を見てみると、私の拙いリスニング力によれば、大統領の発言の主旨は、憲法を変える権限は自分にはないけど、スーチー氏の就任自体はあってもいいということのようですね。これをどう評価すべきか(つまり、この発言はただの可能性の話を述べているだけではないのかということ)はミャンマーの歴史を全く知らない自分にはできない話ですが、中国での盛り上がりは、中国の現在の社会統制とスーチー氏の象徴としてのポジションからすると当然なのか。

いずれにせよ、ミャンマーがなぜ最近こんなに政体を変える方向に動いているのか、真の原因が凄く気になるので、今後チェックしたいですね。そして早く寝なきゃ…

*1:蒋介石の後に台湾総統となり、民主化を推し進めたと評価されている人物