弁護士5年目の所感

久しぶりの投稿です。
前回の投稿が4年目に入った時でしたから、実に1年半ぶりくらいですかね。

その時と今を簡単に比べると以下のようなところです。

1.業務における渉外に占める割合が過半数を超える(タイム・案件数ベース)
弁護士になった時から、中国帰国子女の経歴を生かして中国に関する業務をやりたいやりたいと言い続けていた結果、昨年1年通算すると、仕事の過半数が渉外(ほとんど中華圏)になりました。日本語と中国語、時々英語を使って楽しく仕事ができています。

2.業務分野をざっくり分けると、紛争(訴訟・交渉)、M&A、その他渉外の3類型
これは事務所のカラーもあると思いますが、国内案件では紛争とM&Aがメインです。紛争は、難易度が高いのは主任、そうでないのは中間管理職的に関与し、M&Aは主任をやることが多いです。その他渉外は、何でもありですが、契約書レビューから現地の紛争コントロール、行政対応等が多いですかね。

3.子供が産まれて生活がかなり変化
子供を朝保育園に送っていくというルーティンがありますので、一日当たりの自分のために使える時間が1時間以上減りました。当然仕事に割ける時間も減りますので、いかに時間当たりのバリューを高められるかというところです。子供の面倒については、抱っこにせよオムツ替えにせよミルクやりにせよ、基本的スキルは身に着けています。

4.中国語能力の向上
中国業務を扱い始めたころは、中国語でのメールも打てませんでしたし、業務の口頭でも説明もできず、うちの中国法弁護士におんぶにだっこでしたが、ここ半年は中国語を使わない営業日はないくらいでしたので、メールも問題なくできるようになり、口頭での説明も、依頼者との打ち合わせの重要なポイントは対応できるようになりました。基本的に業務上必要な中国語力はあると言えるかなと思っています。

5.チームの重要性を痛感
自分を使ってくれるお客さんの増加に伴い(ありがたいことです)、案件数が増え、自分で処理するのに限界を感じるようになりました。特に、中国案件については、中国法弁護士と共働するのが通常ということもあり、チームとしてどれだけ力を発揮できるかがバリューに繋がりますから、いいチームを作っていく必要性を痛感しています。現状チームはいい感じなのですが、人手が足りないんですよね…

6.留学したいけど…
英語の勉強をする時間がなさすぎてTOEFLの目標点数が遠すぎます。業務が忙しい中留学している諸先輩方、すごすぎます。

7.趣味
子供が産まれたこともあり、旅行に気軽にはいけないので、城巡りは3か月に一度というくらいのペースになっています。ゲーマーなのは相変わらずで、最近は戦国無双真田丸を一通りクリアしました。最初はコーエーさんトレンド乗っかりすぎ!と思いましたが、結構な良作でした。どろどろな史実を爽やかに書いているところ(茶々が側室になった事実が書かれていなかったり、茶々とねねの関係が爽やかだったり)とか、その割に夏の陣で味方が容赦なく死んでいくところのギャップとか、なかなかでした。この時間を英語の勉強にあてればいいはずなのですが、気分転換しないと死んじゃうという言い訳(ある程度真実)との戦いですね。

ということで、一定の規模以上の企業法務をやっている事務所の5年目アソあるあるな感じなのかもしれませんが、留学前から業務の過半数が中華圏になっているのが少し特殊ですかね。

おかげで、今年のゴールデンウィークは、中華圏が休みでないかつ月曜日は中華圏が祝日だったため、火曜日に中国関係のメールが多数入り、弁護士になって以降一番遊べないゴールデンウィーク状態です。

ところで、この一応匿名で続けているブログですが、今後もこういった形でたまーーーに更新しようと思っています。自分で自分に責任を持てるポジションになれば匿名はやめるかもしれません。


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