日本のいちばん長い日

本日、見てきました。原作は半藤一利氏の同名ドキュメンタリーです。
敗戦から70年という年に作られたこの映画をぜひ見たいというのもありましたし、原作はドキュメンタリーですので、これをどのようにして映画にするのかなというところにも興味がありました。
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映画の感想としては、いい映画だと思いました。とりわけ、役所広司氏演じる阿南陸軍大臣本木雅弘氏演じる天皇陛下は素晴らしかったです。また、井田中佐・竹中中佐もよかったです。
一方で、原作を読んでいないと、或いはある程度日本近代史を知らないと、よくわからないことが多いのではないかと思います。おそらく尺の問題があってでしょうが、人物紹介等は一切ありません。そのため、エンドロールで「大西瀧治郎」と出ているのを見て初めてその人がどこかで出ていたことに気付く、というようなことになります。また、原作を知らないと、畑中少佐がなぜ事件を起こしたかや、佐々木大尉がいきなり鈴木首相を襲撃した経緯もよくわからないかもしれません。このあたりは、原作を読んでくださいと言う世界なのかもしれません。個人的には、宮城事件までとそれ以降で二部作にしてもらいたかったくらいです。いろんな理由で難しいのでしょうが。

以下は原作を踏まえてのコメントですが、私が原作から感じたことをまとめると以下の3つになります。
1.振り上げたこぶしを下ろすという難題に挑んだ男たちの努力と最後は聖断という権威によるほかなかった情けなさ
2.大人の振り上げたこぶしに忠実に振る舞った若者たちの悲哀
3.「国体」に対する信仰

今回の映画は、これらの3つのポイントについて、いずれも原作を読んでいれば伺うことはできました。しかし、3については少し弱かったかもしれません。登場人物が国体を守るためになぜあそこまで努めたのかということの理由をもう少し描いてほしかったように思います。

その一方、原作のいわゆる「名シーン」はほぼ拾われていて、映画の中でもちゃんと名シーンとなっていました。原作を読まれている方にはぜひ見て頂きたい映画です。本日天皇陛下が「深い反省」に言及されたことを思いながら見るとまたいろんな思いがわき出てくる映画でした。

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エチオピア・ケニアの旅:5.トランジットの失敗

我々は、午前8時10分にアディスアベバ空港に降り立ちました。飛行機をタラップをでおり、ターミナル行のバスに乗り込みます。


【写真:アディスアベバ空港は緑に囲まれています。】


我々は、午前9時のエチオピア航空アクスム行に乗らねばなりません。しかし、ターミナル行のバスはしばらく発車しません。

しばらくして発車したバスは、ターミナルに到着しますが、我々を含む、この便の利用者はしばらく足止めされる。どうやら、通路を他の便の利用者が通っているらしく、それが終わるまで足止めされていたようです。多少時間がタイトなので焦りますが、仕方ないので、壁に書いてある「ようこそエチオピアへ」というような写真を眺めて過ごします。

足止め解除後、通路を進もうとすると、「トランジットはこっちだ」という空港の職員の指示に従って行ってみたところ、国際線のトランジットに行ってしまい、さらに時間をロスします。結局、複数の空港職員に聞いてみたところ、国内便はターミナルが違うということがわかり、別のターミナルに行くバスを待ちます。しかし、バスに乗り込んだ時点で8時40分。ターミナルについて、手荷物検査をし、アクスム行のゲートに走りますが、ゲートのエチオピア航空職員によれば、既に飛行機は「Departured」とのこと。我々は唖然としますが、なぜか職員もびっくりしていて、職員二人でアムハラ語で何か話しています。

しばらくして、職員の一人から、次の飛行機を手配するからついていくるように、と言われたので、我々はやむなくついていくことにします。内心、こんなことが起きるのか…と思っていましたが、次の飛行機に乗れるようだと思って安心します。

職員は、我々を連れて、今まで来た道をしばらく逆走した後、行き先を変えてイミグラへ進みます。職員は、イミグラ職員に我々のパスポートを見せ、何かを告げて(彼らはアムハラ語で話すので、内容は全く分かりません。)、そのまま通過します。それでいいのか不安だったので、イミグラの手続はしなくていいのかと我々を引率する職員に聞くと、アクスムですればいいと言われます。今までの経験的にイミグラは最初に到着した地点でするような気もしましたが、職員が言うならそうなのだろうと思い、そのままついていき、国内線のチェックインカウンターまで移動します。

職員は、エチオピア航空のカウンターで、カウンターにいる職員と何か会話し、我々のパスポートと、アディスアベバまでのチケットの半券を見せています。その後、職員は我々にパスポートを返した上で、我々をカウンター近くのベンチに連れて行き、ベンチで待っていろと言います。そして、彼自身は、なぜかそのままカウンターの近くで、エチオピア航空のカウンターを利用する旅客の案内や手伝いをはじめました。

我々は仕方ないのでそのまましばらく待っていたのですが、一時間経っても何ら動きがありません。我々を引率した職員は、たびたび我々のところに来て、「No problem!」「Don’t worry!」と言いますが、本当に大丈夫なのかよと内心思ってしまいます。されど、我々も、待つほかないので、待っています。そうすると、今度はカウンターにいたエチオピア航空職員が来て、トランジットには一時間の余裕があったので、別の飛行機への振り替えには、500ブル掛かると言ってきますが、もちろん我々は問題ない旨を告げます。そうすると彼は、それでは待っていてくれと言い残し、去っていきました。

我々はいまだに状況をよく把握できていませんでしたが、空港の国内便の時刻表を見て、どうやら午後2時30分にアクスム行の便があることがわかり、それに乗せようとしているのだろうと推測し、待つことにします。


【写真:我々が待たされていたエチオピア航空のカウンター前】

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エチオピア・ケニアの旅:4.アフリカ大陸の第一印象

目が覚めて機内食を食べると、飛行機はもうアフリカ大陸の空に到達します。
エチオピア航路が最初に到達するアフリカ大陸の空は、あの失敗国家で有名なソマリアの空です。

アラビア海を渡り、ソマリアの海岸を見下ろします。ソマリアの大地は黄色く、緑が少なく、いかにも土地が豊かでないという印象でうす。ただただ、黄色い大地をぼーっと眺めます。

飛行機から見たソマリアの海岸線。黄色い大地が広がる。






























一方、ソマリアからしばらく山地の上を飛ぶと、エチオピアに入ります。しばらくすると、ソマリアとは一転して、緑豊かな土地が目に入ってきます。その後アディスアベバ郊外を回って思いましたが、エチオピアは本当に緑が豊かで気候が穏やかな恵まれた土地です。古くから文明が栄えたのは納得できます。一方、エリトリアを失った今となっては、地の利が相当悪いゆえか、恵まれた土地を生かし切れていない印象です。

アディスアベバ上空に至ると、3、4階建てのアパートが多数見えます。また、遠方には高層ビルも見え、さすがはAUの本部を置き、アフリカの大国たるエチオピアという印象です。

アディスアベバ上空からみる市街地。




























飛行機が着陸後、タラップに出ると、周囲は空港の建物をのぞき緑広がる草原と、その向こうに見える山々。実に緑が多い国です。

ちなみに、日本語では「アディスアベバ」だが、現地人の発音は「アディスアババ」と聞こえるし、表記も「Adisababa」です。エチオピア航空機内で見られるビデオによると、「アディス」とは「新しい」という意味で、「アババ」とは「花」の意味とのことで、エチオピア帝国の皇后が命名したとのこと。美しい土地だったのでしょう。




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エチオピア・ケニアの旅:3.エチオピア航空

我々は香港国際空港にてエチオピア航空に乗り込み、アディスアベバへ向かうことになります。
乗り込む際の出入口には、エチオピアの民族衣装らしきデザインの制服を着用した女性フライトアテンダントが立って迎えてくれます。民族衣装らしきデザインの制服を着用しているのは一人か二人で、他はみなさん洋服でした。

エチオピア航空はナショナルフラッグだからか、飛行機は新しいボーイング787を使っています。一席に一つモニターがついています。モニターのオープニング画面では、いろんな言葉で「歓迎」ということばが表示されています。日本語はなく、わかる範囲では、英語、中国語、フランス語、アムハラ語がありました。そのモニターで提供されているのは、世界の映画(アフリカの映画を含む)や音楽、ゲーム等の、他の航空会社と同じようなコンテンツです。アジアの音楽は中韓が多く日本はありませんでした。私は自分の好きな張燕姿を聞いていました。他には、座席にはUSBの挿入口がついており、スマホの充電ができました。

設備も普通です。ただ、メインテナンス状態はあまりいいとは言えず、帰りの飛行機の椅子のリクライニングボタンは壊れていました。また、座席前方の雑誌入れにはゴミがたまっていました。

飛行機が飛びたつ前に、携帯電話等の電波を発する機器は全部電源を切れとの指示が出されます。エチオピアの携帯(現地で見た限り、スマホより携帯電話の方が多い印象でした。)では機内モード等が普及していないのか、日本の航空会社でよくある「電波を発しない状態にするか電源を切ってください」という説明はありませんでした。

フライトアテンダントは、シートベルトサインが消えた後、機内食を提供します。機内食はおいしいとは言えませんでしたが、まあまあというところでしょうか。食事が終わった後は、コーヒーまたは紅茶の提供です。フライトアテンダントのサービスは、日本の日本航空全日空に比べると悪いです。食事中の飲料サービスの際に、平気で飲み物をこぼすし、それに気を払っている雰囲気もありませんでした。また、フライトアテンダントにもやや「お高い」印象を受けました。

ただ、寝不足の我々は、そんなことも気にせずに、機内食を食べるとすぐに爆睡です。
しばらく経つと、ぱっと電気がつき、アツアツのお手拭が配られます。
飛行機は既にインド半島をこえ、アラビア海の上にいました。

エチオピア航空機内のモニター。これは帰りの飛行機で撮ったもの。
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エチオピア・ケニアの旅:2.香港国際空港

午後、香港国際空港は物凄く大きな空港です。我々はここで、深夜発のエチオピア航空アディスアベバ行に乗るため、12時間ほど時間をつぶすことになります。

超広大な香港国際空港





















成田を午前中出発した我々が香港国際空港についたのは午後の早い時間です。したがって、一万円ほど香港ドルに替えたうえで、まずはご飯を食べようということになります。空港内は、レストランやスタバが充実しており、どこで食べるか迷うくらいです。

我々は、結局、中国大陸で展開している味千ラーメンを頂きましたが、日本的感覚からするとあまりおいしいとは言えませんでした。中国ナイズされているのかもしれませんね。ただ、長居しても何も言われず、良くも悪くも従業員は客を放置という感じでした。なぜか、従業員は、客を席に案内する際だけ「いらっしゃいませー」と言っていました。レストランもスタバも、日本の空港価格より高いのは、香港の物価の高さゆえでしょうか。

夕食は、中国風のチェーンっぽい定食屋さんで頂きました。ここは量の割に値段がリーズナブルという印象です。

香港国際空港は世界でも有数のハブ空港です。そのためトランジットや我々のような飛行機待ちが多いからか、設備が充実している。イミグラの内外問わず、たくさんあるベンチ、充電設備、無料Wi-fi。ただ、冷房が効き過ぎていて寒いのが玉に瑕です。

出国までに終わらせるべき仕事を終わらせられなかった我々は、空港外に出ることはせず、イミグラの外のベンチで仕事をすることにしました。

すると、突然、東アジア系のおばちゃんに英語で話しかけられます。ずっと周りをうろうろして、ベンチで寝たり起きたりしていたので、不審だなと思っていた方だったのですが、どっから来たんだ・どこに行くんだと話しかけてきたのです。日本から来たと言い、観光で夜の飛行機に乗るとか言うと、彼女は韓国に夜の飛行機で戻ると言います。食事はしたのかと聞かれ、変な雰囲気を感じたので、さっき食べて満腹だと伝えます。そのうち、香港ドルを持っていないかと聞かれ、「What do you mean?」というと、荷物を全部預けてしまって香港ドルが手元にないので、食べ物を買ってくれないかと聞かれる。私は、我々は香港には滞在しないから香港ドルは持っていないよといって、以後相手にしないことにしました。そうこうしているうちに、彼女はどっかに行ってしまいました。いったいなんだったんでしょうか。

香港国際空港の充実した設備のおかげで、私は急ぎの仕事は何とか香港を離れる前に終わらせることができ、エチオピア航空のチェックインの長い列もクリアし、午後11時前に、イミグラを通過します。あとはひたすら待つだけ。エチオピア航空の飛行機の乗り場には、一見してアジア系ではない人たちが溢れ、既に雰囲気はエチオピアです。

ここで我々は、飛行機に乗る前に、秘密兵器を投入します。秘密兵器とは、「スコーロン」です。スコーロンは、蚊が嫌がる化学物質を練りこんだ繊維でできた服です。今回エチオピアケニアマラリアを回避したい我々は、この日のためにスコーロンを上下で準備していたのです(日比谷クリニックさんで買えます。)。私はエチオピアケニアともにスコーロンで通しました。

ただ、我々が買ったスコーロンは旧式だったのか、見た目は中学校の体育着のような、お世辞にもおしゃれとは言い難いもので、あとで自分たちの写真を見てややがっかりしたのは否めません。最近の物はおしゃれなものもあるようですので、もし興味のある方は購入を検討されてはいかがでしょうか。
http://www.foxfire.jp/scoron/products.html

ややステマ的になりましたが、とりあえず我々はスコーロンに着替え、エチオピア航空の飛行機に乗り込むのでした。ここからアディスアベバまで、おおむね12時間弱のフライトです。

いざ、アディスアベバへ。




























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エチオピア・ケニアの旅:1.旅の始まり

今回、夏休みを使って、10日間ほど、海外旅行に行ってきました。
今回は、日本人にとってあまりメジャーではないであろう国を行先に含んでいることと、自分にとっても非常に大きな刺激があった旅行であったことから、きっちり旅行記を記録しておこうと思います。この旅行記は、もっぱら自分の記録でもありますが、特にエチオピアは現地の情報があまり日本語のウェブサイトでは取れないので、公開することにも意味があるだろうと思い、ここに載せる次第です。1日1更新を目標にしますが、果たして…

さて、私は海外出張はちょこちょこあるものの、弁護士となってからの海外旅行は初めてです。当然、事務所のメンバーには多大なる迷惑をかけていくことになりますが、戻ってきたらその分頑張るということで、許してくれというところ。

弁護士に限ったことでもないでしょうが、長期休暇で一番大変なのは休暇前です。クライアントに夏休みの旨を連絡したり、対応が必要になる案件については他の弁護士にきっちり引継ぎをしたりということが必要になります。もちろん、旅先でも残念ながら技術の進歩により、Wifiがつながる環境では仕事は出来てしまうのですが…

今回の主な目的地はエチオピアケニア
実は、旅立つ一週間前まで、エチオピア、トルコ、セネガルに行く予定だったのが、トルコでの治安悪化情報が入り、急きょ行先をケニアへ変更というあわただしい旅でした。旅の全貌は以下の通りです。

7月31日:東京→香港。空港で仕事をし、深夜便でアディスアベバへ。
8月1日:午前8時、アディスアベバ到着。9時のアクスム行へトランジットするはずが、失敗し、アディスアベバ泊へ変更。夕食はキットフォーを食べるためにHabesha Restaurantへ。
8月2日:アダディ・マリアム岩窟寺院、ティヤの石碑を訪問。夕食はエチオピアダンスを見られるYod Abyssinia Traditional Foodへ。
8月3日:アディスアベバ市内観光。大三位一体教会、国立博物館アディスアベバ大学博物館、昼食、聖ゴルギアス教会、土産屋、夜の飛行機でナイロビへ。深夜ナイロビ着。
8月4日:早朝の軽飛行機でマサイ・マラ国立保護区へ。昼食後、午後サファリ、夕食。
8月5日:早朝サファリ後朝食、朝食後ウォーキングサファリ、昼食後、サファリ、夕食。
8月6日:早朝サファリ後朝食、マサイの村訪問、昼食後、軽飛行機でナイロビへ。ナイロビのSaglet Hotelで夕食。
8月7日:昼の飛行機でアディスアベバへ。空港で9時間トランジット待ち。夜の飛行機で香港へ。
8月8日:午後香港着。
8月9日:午後香港発、夜東京到着。

ということで、木曜日の深夜まで仕事をし、早朝の飛行機で成田を旅立ちます。
最初の行先は、香港。日本とエチオピアの間には直行便はほとんどなく、香港又はバンコクで乗り継ぎ等をすることとなります。我々は、ジェットスターで香港まで向かい、香港からエチオピア航空エチオピアの首都のアディスアベバに向かうこととしました。

写真は、香港空港到着直前に窓から見えた建設中の港珠澳大橋(と思われる)。

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サマクラのすすめ(2)

(1)からの続きです。

まず、サマクラに応募するにしても、何を書けばいいのかとかと頭を悩ませているうちに、応募期間がもうすぐ終わりそう!となってしまう方も多かろうかと思います。

しかし、サマクラの採用をパスするための必勝法で最も簡単なのは、「募集開始直後に応募する」に尽きます。採用担当者も人間ですので、早いほうが心証がいいですし、最初に見たもののほうが印象に残ります。また、採用プロセスを考えても、後になればなるほど候補者が増えるので、早い方が圧倒的に有利です。

また、何を書けばいいのかというのは、思うところを書いてくださいというほかありません。ただ、個人的によく思うのは、応募書面の文章は結構平板で没個性的なものが多いということです。成績が抜群にいいなら別ですが、そうでもないなら、ある程度キャラが立っていないと目立ちません。また、おそらくキャラを持っていると思われるのに、それを文面に表現できていないのではないかと思うものも結構あります。こういうのは非常にもったいないので、工夫してほしいなあなんていつも思っています。

次に、サマクラにどれくらい応募するのがいいのかという話ですが、応募し過ぎて夏休みが無くなるのもどうかという話もあるでしょう。そこで、募集先を絞る必要が出てきます。では、どういう切り口で絞るのかという話ですが、弁護士の人数に着眼するのがベターかと思います。

事務所の弁護士の人数は、職場の雰囲気と仕事の振られ方に直結します。一般論として、部門制をもっていると、一定のパートナーから、特定の分野の案件のみが来ることが多く、部門制をもっていないと、いろんなパートナーからいろんな案件が来ることが多いといえると思います。

ロースクールにいる間は、どちらかというと業務の内容(MAやら事業再生やら)に着目して事務所を選ぼうと考えるのが普通だと思いますが、実際働くとなると、職場の雰囲気や仕事の振られ方は超重要です。いくら好きな業務分野の仕事であっても、それを振ってくるボスが自分と性格が超合わない上に、そのボス以外からの仕事が受けられないとしたら、3か月で辞めることになるでしょうから。

人数に着目して事務所を大胆に分けると、
・部門制があるような事務所(弁護士数100名以上くらい)
・部門制がないけど一定規模を有する事務所(弁護士数30名〜100名くらい)
・全員の顔が見える規模の事務所(弁護士数30名未満)
というところでしょうか。募集するなら、それぞれにバランスよく募集するといいでしょう。

もちろんそれ以外にも、ブティック(特定の部門に特化している)かどうかとか、渉外が強いとか、外資かどうかとか、いろいろ切り口があると思いますので、そのあたりは藤本大学*1を見ながらご検討ください。

最後に、サマクラに採用された場合の充実のさせ方です。これはうちの事務所に限った話になりますが、弁護士にガンガン絡んでいきましょう(もちろん、基本は昼休みや営業時間外にですが)。そして、弁護士の実務についていろいろ聞いてみましょう。こっちも、民法が判りませんと言われると困ってしまいますが、弁護士の実務や専門性の高い法律についてロースクール生が判っているなんて思っていませんので、変な虚勢を張る必要はありません。

なお、事務所の実態(労働時間、案件の振られ方、事務所内でのキャリアの重ね方等)を知るには、3年目から5年目くらいのアソシエイトに話を聞くのがいいのではないかと思います。夜はそういう若手に食事に連れて行ってもらって、いろいろ聞いてみるといいのではないでしょうか。

以上、思いつくままに書いた乱文ですが、これらを参考にしていただいて、ロースクール生の皆様が充実した夏休みを過ごさせることをお祈りしています。
できればうちの事務所にも応募してくださいね!(といいつつ所属事務所を明らかにしていないわけですが…