民法の教材

分類…1は基本的な体系・知識をつけるための教科書、2は更に細かい学説を知るための基本書、3は演習用教材、4はその他

評価…★★★は是非買うべき一冊、★★はお好みで、★はあまりお勧めできないもの

頻度…自分が読んだ回数です。この数字が低いのは当てにならないということですw

・自分の場合
この一年でやったのは、ダットサン二周(二月三月)→百選つぶし(ロー三日前www)+問題演習(急死H20〜13、ロー過去問、法教)ってとこでしょうか。そうか、なんで択一落ちたか今分かったwww
民法は教科書読んだらさっさと演習に取り掛かるのがいいでしょう。個人的に内田民法を何度も通読するのは苦痛だったので、民法についてはこの一年は演習ばかりやってました。そんで、詰まったら内田民法を読むといった感じで。
なお、この科目は体系をマスターしないとカオスになりがち(結構できる人でもありえない間違いをしたりする)なので、体系を意識して勉強すべきでしょう。詳しくは、全体的な話*1参照。だからわざわざ我妻ダットサンなんて引っ張り出してきているわけです。
お勧めは、我妻ダットサン(ないし類似の薄いもの)→内田民法+演習ってとこでしょうか。百選は内田民法読むならあまりいらないかもしれません。


民法 1 第3版 (1)

民法 1 第3版 (1)

分類:1
評価:★★
頻度:3
個人的にはすごいお勧め(特に1巻の最初の方)なんですが、周りで使っている人を見たことがないのでw星二つ。ただし、なにしろ元が古い本なので、最新学説に関しては絶望的です。ですからこの点は内田民法あたりで補充しないといけませんし、民法を500ページ程度三冊にまとめてあるものですから、内容も詳しくはないです。また、仕様や文章も古めかしいので、自分のようにそこに萌えられる方にはお勧めですが、そうではない方にはつらいかもしれませんw


民法I 第4版: 総則・物権総論

民法I 第4版: 総則・物権総論

分類:2
評価:★★
頻度:4
たぶん結構お世話になっているのですが、あまりお勧めが出来ないのがこの一冊。かといって他に民法全体をカバーしており、改訂がされているものってない(と思う)ので、これしかないという…分かりやすく伝えたいという意図はすごいわかるが、個人的にはこれを読んでも民法の体系が何一つつかめなかったので、結局頭の中がごちゃごちゃしていまいちよくわからなかったというのが正直なところ。論点の解説本・判例の理解をするためのツールとして見ればすごい使えるんですが、通読にいいかどうかは分かりません。また、初習者(とっつきやすい)と上級者(体系とか通説が分かった上で内田説がわかる)向けの本だと思いますw自分のような半端者には無理なんですかね…


民法の基礎 (1) 総則 第3版

民法の基礎 (1) 総則 第3版

分類:1か2
評価:★★★
頻度:3
これ個人的には大好きです。補論がやたら詳しいですが、飛ばし読みすれば初習者でも読めますし、ある程度分かってきたら補論で理解がめっちゃ深まります。ただし、総則、物権(担保物権除く)しかないですし、佐久間先生が確か総則が専門だったことや、同じ京大の潮見先生が債権総則書かれていることからおそらく続編は出ないでしょう。また、他の文献についての引用などは一切ありませんので、教科書としてはすばらしいとしても、教科書としての限界もあります。とはいえ、いい教科書です。


我妻・有泉コンメンタール民法―総則・物権・債権

我妻・有泉コンメンタール民法―総則・物権・債権

分類:4
評価:★★
頻度:?
もはやネタですねwでもあるととっても便利。わからなくなったときの最後のよすがでした。
最近改訂されたようです。


解説 類推適用からみる民法

解説 類推適用からみる民法

分類:2
評価:★★
頻度:1
類推適用のまとめ本。別になくてもいいのですが、類推適用という観点から切ってる本ってあまりないのでこれは悪くないかと思います。って一回しか読んでないですが。また、同シリーズで、「条文に載っていない民法」みたいなのもありました。


民法判例百選1 総則・物権 第5版新法対応補正版 別冊ジュリスト (No.175)

民法判例百選1 総則・物権 第5版新法対応補正版 別冊ジュリスト (No.175)

分類:4
評価:★★
頻度:1
ロー三日前に150個消化して自分で伝説を作ってしまったwただ、公法と違って必ずしも読む必要はないでしょう。特に、内田民法読んでいれば、有名判例はたいてい載ってますから、補充的に使うか、或いは民法判例集(内田先生が編集しているもの)あたりを使えばいいのではないかと思います。自分はある意味民法の復習に名を借りて、趣味で読んでいたところがあったのでw解説もいいものとそうでないものがあります。