東大ロー二年生の履修について

※履修上限が変わっているようなので、去年と時間割が変わっているかもしれませんが、以下の文章は主が履修した時間割を念頭に書いています。労働法とかが二年の夏に取れるようになった等変更もあるのでご注意
※リサペは必ず優というわけではないらしいです(2011.3.18)

なんかやたら聞かれるのでめんどくさくなって書いてしまうことにした。東大ローに行く人ってのはそういうのを気にする方が多いようです。自分なんかは趣味で取っちゃえばいいんじゃないのとかおもってるんですが。もちろんそういうことをすると、成績(笑え)→就職(ない)ってことになりますけどね!

夏学期については、二年次の必修以外で取れる科目は
・少年
英米
ということになります。
また、それ以外で多くの学生が受講を検討する三年生科目としては
・国際経済
ということのようです。

二年次では36単位(今年から変更された?)しか取れないということとの関係でどうとるかというのが問題な訳でして。
必修がそのうち24単位なので、残りの12単位をどう組むかという話になります。
なお、夏休みに開催されるサマースクールとかいうのに行くと、上限無視して二単位ゲットできます。数日の時間と十万円くらい払えば(ほぼ間違いなく)二単位もらえるらしいですが、それを高いと思うか安いと思うか。レペゼン貧乏人の自分は当然行きませんでしたよ。

さて、ここで大事なのは冬学期をどうするかということ。
というのは、冬学期は倒産法(4単位)、租税法(4単位)、国際法(2単位)といった科目があるので、その選択を踏まえてゼミ(2単位)などと組み合わせなければならないということになります。ちなみに倒産法は取る人が多いです。

で、
・少年→去年は緩かったらしいが、今年は先生が変わったのでわからない
英米法→緩いらしい。先生変わったけど寺尾さんだから緩いんじゃないでしょうか
・国際経済→国際法がわかってなくても大丈夫ということで、冬学期の負担を軽くしたいとか、国際法をやりたくない人には大評判

まあその辺を踏まえてとって行けばいいんじゃないでしょうか。
学期間での負担バランスを気にする人は、普通に時間割を組むと冬学期の方が負担がめちゃきつくなるという謎な時間割配分をしている東大ローの傾向を考慮する必要がありますが、その対策としては国際経済を取ったり、英米法や少年法を取るということが考えられます。

ということで、ゆるゆるにするなら、
必修、英米法、少年、国際経済、倒産法、ゼミ一つ
という感じになるんでしょうか。

自分は、
必修、倒産法、国際法、ゼミ一つ、リサペ(去年は上限34単位だったんで)


なんかいまいち説明がうまくできてないんで各科目について簡単に書いておきます

・全般的な話
基礎部分があやしいって方は、進行に合わせて有斐閣アルマあたりで確認しておくのがよいかと思います。それをやらずに突っ込むと、予習も意味不明、授業も意味不明ということになるんじゃないかと。


以下ちょっと真面目に
憲法
先生によるので何とも言えないが、一番予習がしにくい科目。長谷部クラスについては芦部先生・長谷部先生の本で該当箇所確認は最低限しておきたい。
進行は指名で発言。長谷部クラスは出席番号順にあてていった。

刑事訴訟法
一般的には一番負担が大きいとされる科目らしい。四単位だからなあ…成績にこだわる人はここで優をとっておきたいはず。
予習はまず該当箇所を読んで、設問に目を通す。そんで設問の問題意識が探れれば充分。答えは作っておくにこしたことはないが、作れなくても授業中先生の話を聴きながら次第に理解が深まって到達することができる場合が多い。とはいえ、調べればわかる程度のことはちゃんと目を通しておく。つまり、教科書、百選や争点くらいは見ておく。
仮に刑訴が苦手で、基礎的な部分(有斐閣アルマレベル)がわかっていないということがあるなら、該当箇所を読んでおかないと授業が全く理解不能になりかねない。
進行は指名。基本席順だが、どのブロックからくるか(席三列のどこからくるか)分からない上、毎回二ブロックくらいあたるのでサボれない。サボりたくなるほど気合入れて予習していない自分には関係なかったがw

民事訴訟
刑訴よりこちらのほうが負担が重い気がしなくもない。まず一回分読むのに時間がかかる。
とりあえず設問が難しい。答えを作ろうとするなら、引用論文等にあたる必要があるので、どこまでこだわるかによって予習の程度は変わってくると思う。ちなみに論文に当らなくても、新堂先生や高橋先生の教科書+争点、百選くらいでなんとかなるっちゃなる。
これについても刑訴と同じ。基礎部分がわかっていないと、東大の民訴の先生方の性格上、刑訴以上に意味不明になりかねない。
進行はランダム指名。


・民判
判例は最低二回、できれば三回は読むべし。
設問だけ解くのではなく、当事者や、請求とそれらが各審級においてどうなったか(○か×か或いは取下げか)といったことをちゃんとチェックする必要がある。っていうかそれをチェックしておかないと到底読めるものではない。
最初は読むのにものすごく時間がかかるが、何回かやっていると慣れて読むスピードがものすごく上がる。
進行はランダム指名。

・法パ
クラスによって全く違うのでノーコメント

・RWD
TKCにあがった資料に目を通すくらい。
授業をちゃんと聴いて、授業で言われたことを頭に入れて課題を作れば、いいものが提出できるんじゃないでしょうか。課題は平常点に入ります。

行政法
予習が一番きつかった(自分が行政法苦手だからってのもあるかもしれないが)。しかもやりはじめたら止まらなくなる。設問も鬼。とはいえ、各回冒頭部分に参考文献を挙げてくれているのはありがたい。
ずるいっちゃずるいが、先に教科書を読んで、当該判例が学説でどのような位置づけをあたえられているか確認してしまうというのもありか。

・刑法
予習は割と楽。刑法得意な人なら判例読んでおくだけでもいけるかもしれない。
授業は試験的な意味でも役に立つようなことを言ってもらえるし、しかしそれに止まらず判例解釈のスキルも披露してもらえるというおいしい授業。おそらくこの授業は広く支持を集める感じなんだろう。

民法
先生によるのでノーコメント

・商法
これも先生による。
が、会社法総合は試験が鬼のようにきついらしい。

・刑実
TKCにあがった資料に目を通すくらい。
授業をちゃんと聴いて、授業で言われたことを頭において課題を作れば、いいものが提出できるんじゃないでしょうか。課題は平常点に入ります。試験は名探偵コナンになった気分になりました。
あとは一審手続きとかいう本をひたすら読みましょう。

・民実
前半の要件事実論はもはや暗記科目です。考えればわかるんだが、正直覚えた方がはやい。類型別が神本なんでこれを読みましょう。他は要りません。
後半の争点整理とかは、対策のしようがあまりないので授業をちゃんと聴きましょう。

・倒産法
普通の講義形式。よって普通に受けるだけ。

・リサペ
実はめちゃお薦め。好きなこと書いて、学問的にクオリティの高すぎる先生にチェックしてもらえて、成績も単位もある程度は保障されている(先生にもよるかも)とか書かない理由ないよね?筆記試験がないので、試験の数を減らせるというのもアツい。

・ゼミ
実務家の先生のほうが一般的には緩いらしい。
とはいえ、人間関係的な意味でも、学問的な意味でも取っとくといいと思われ。試験がないというのもいい。


とまあ書いたんですけど、個人的には興味の赴くままでいいと思ってます。
また、倒産法と国際法の組み合わせはかなりハードと言われてましたが、普通でした。とはいえ、昨年度は、会社法総合、倒産法、国際法をとっていると、一週目に試験が五個あるというありえない事態に陥ったみたいですがww
つうことで、試験を減らせるリサペはおすすめということで。

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