大学受験家庭教師引退

今日は、東大の前期合格発表。高校二年の途中から浪人までの二年半、英語国語社会を教えてきた教え子が無事東大に合格。これで、大学一年の終わりから七年間続けてきた大学受験家庭教師も引退。東大受験のコツみたいなものは司法試験後に気が向いたらまとめるつもりだが、ニーズあるんだろうかw

今日はもう朝から気もそぞろで、十二時半くらいに教え子から番号を聞いていたので、とりあえず見に行く。合格掲示板前で人波の障害となりながら勧誘をするインカレテニサーにいらいらしながら。

該当の掲示板前で番号を探す…あった。
自分が受けた七年前のように、すっと番号が目に飛び込んできた。

確認したら勧誘されないように*1怒ったような顔を作りつつ、ロー棟まで戻ったが、途中初めてご自宅にお伺いして指導を始めたことや、その時親御さんがおっしゃったことなどが何度も頭の中をめぐり、そのたびに涙が出そうになった。

これで二人目の教え子が東大に入ったのだけれど、今回は自分も必ずしも余裕がない中教えていたからなのか、彼の意識にもかかわらず、彼に対する指導が自分の人生の一部として刻まれているからなのか、或いは彼の苦闘や苦悩を少しくらいは察しているつもりになっているからなのかはわからないが、とりあえず涙が出そうなのをずっと押さえ、今が花粉症の季節でよかったなあとぼーっと考えていた。

とにかく、彼の努力が報われたことが本当にうれしいのだけれど、おそらくそれだけではなく、自分が教えてきたことが必ずしも間違っていなかった、或いは、彼にハードな授業をしてきたがそれが目に見える形で彼のためになったことも嬉しいのだろう。人間と言うのは感情らしきものを抱くけれどそれを説明するのは困難であるということを改めて感じさせられた。

というわけで、今日で無事大学受験指導は卒業。
教え子二人が東大に合格と言うのは悪くないだろう。
一人の東大生から二人の東大生が生まれたのだからw、これで少しは社会にも貢献できた?のかもしれない。


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*1:見た目の若さ的に勧誘されないだろうという突っ込みは甘んじて受ける(キリッ