ロースクール生活の現状

昨日、教授との意見交換会(というか、運営に関する学生の意見・要望を教授が聴取されるといった形)みたいなものがありまして、それを通じてロースクールについていろいろ考えさせられました。とりわけ、教授のご意見というより、同じクラスの意見を聞くことで、意外とみんなローに対する期待から評価まで分かれるものだなといったことを思いました。

ここ二カ月を通じての僕自身の感想についてまず列挙しておきます。なお、前提として、僕のローに対する期待というのは、司法試験に向けての知識の定着に対してなどではなく、問題意識を引き出したり、あるいは法的紛争における争点に対する着眼点や嗅覚といった枠組みやツールの指導に対してです。また、(実感として)大変高い能力をお持ちの先生方に*1、教科書に書いてあるような知識の指導をお願いすのは無駄以外の何物でもないというのが基本的な考え方です。

・設備:あまりよくない。廊下が狭い。しかしそれ以外は悪くはない。法文一号館よりはきれい。予算面の制約から、TKCなどは他の私大に比べて使い勝手が悪いが、それは紙媒体で代用できるし、そもそも東大に設備面で期待すること自体が経験則に違背(ry
・授業:カリキュラムはともかく、授業自体は素晴らしいものが多い。ただ、(予習不十分だとかいった理由で)学生側が先生方を生かし切れていない点、先生方の指導における苦悩*2ゆえか、授業がどっちつかずになっているものがある点、そして場合によっては、ちゃんと勉強してきた学生にとっては、物足りないことがある点は指摘しておきたい。
・教材:基本的に使いやすい。刑事訴訟法のケースブックは神。
・予習等の負担:予習・復習・ゼミ・課題・参考文献・勉強会・バイトを全部ガチでやるとたぶん死にますが、予習だけなら夏学期は割と余裕があります。予習は慣れるまでは大変ですが、学部できっちり勉強しておけば、割とすぐ慣れるのではないかと思います。ちなみに上の列挙したもののうち僕がやっているのは、予習・復習(最近やってない)・ゼミ・課題・参考文献(最近やってない)・バイト(週二回)です。これでゲーム(趣味)まで入れるとわりときついです。睡眠時間を削ることになります。
・その他:ロー内でも実力差は結構あるというのが実感。未習の方は今までの積み重ねてきた勉強量においてディスアドバンテイジがあるというのはともかく、既習の間でも結構差があるように思われる。学部のときはめいいっぱい勉強しておくのがいいかもしれない。また、意識の面でも、テストの成績や新司法試験といった実際的なことばかり考えている人から、純粋に法学をやろうという人までだいぶ幅がある。割と本気で臨んでいた自分としては、思っていたよりも周りの意識が高くはなく、ちょっと萎えてしまったことは否めない(まあ遊んでいることの言い訳ではあるが…一日四時間勉強を早く定着させねば…今は一日三時間未満…)。ただ、考えてみたらあたりまえで、自分のように留年してローに行った人、あるいは社会人から言ってみれば不退転の覚悟で入った人、すべて現役でストレートで入った人、といったようにいろんな人がいるわけなので、意識がそれぞれであるのは当たり前なんですが、そういう意味で少し頭が堅かったようです。

ちょっと他思いつかないので、なんか気になることがある方がいらしたらコメントでもつけてください。

とまあ最近は(手抜きの仕方を覚えたからか)ちょっと勉強する気も萎えてきて、割とほったらかしになっててケイソがあぼーんです。そこで、予習ほったらかして学者の自伝みたいなものを読んでます。最近は鈴木竹雄先生、星野英一先生の本を読みましたが、前者は特におもしろかったです。なんといっても激動の時代に学者をされた方ですからね。そんな感じでモチベをあげてますが、水曜日にかてきょがあるのがだいぶ重くなってきました。というのも、木曜日に民事系判例研究という重めの科目があるんですよね。
まあなんとかなるかなーくらいのスタンスです。自分含む何者にも期待しないというスタンスであと一カ月くらい頑張ります。

*1:優れた能力をお持ちでない方に未だかつてお会いしたことがないというのが実感

*2:知識と法的思考のいずれを優先して指導すべきか